谷水加工板工業株式会社
代表取締役
谷水ゆかり
兵庫県
- 第5回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
- プロダクト
- 製造業
事業概要
丹波の山里から海へ!
建築の防音技術で船舶の新騒音基準に適合した船内居住区を実現
厳しい国際基準の中で、日本「丹波」のものづくりがいま輝く。
PROFILE
現会長谷水克己の長女として1964年4月に生まれる。大阪工業大学建築学科卒業後、家業である谷水加工板工業(株)設計部に就職(一級建築士236596号)。
2児を出産後、夫に家業を任せビルダーにおいて女性建築士として活躍するが、業績不振に陥った家業に戻される。2012年3月に経営革新計画認証を受け、商品開発・販路開拓に取り組む。丹波県民局「丹波すぐれもの大賞」など受賞多数。2016年1月、代表取締役に就任。「子育てと女性の起業支援」を主な事業とするNPO法人も運営。
ビジネスモデル
造船業界では2014年7月以降の建造契約または2018年7月1日以降の引渡される10,000総㌧以上の船舶に、居住区の各部屋の騒音を55~60dB(デシベル)以下とする騒音規制が始まる。船舶の騒音は、船底に設置されたエンジンの振動が床から壁を伝わる「固体伝搬音」と一般的に知られる「空気伝搬音」が複合しており、未だ画期的な解決策がない。
当社が販売する「船舶用おとのん」は、陸の建築で製造している組立式音楽防音室の技術を船舶用に開発したもの。「固体伝搬音」対策には浮き床パネル、壁の「空気伝搬音」対策には遮音材と吸音材が複層になった遮音壁パネル、天井には有孔鋼板に吸音材を重ねた吸音パネルを用い船内騒音軽減ユニットとしてシステム販売する。日本で建造する船舶には日本「丹波」で製造した内装材で騒音対策をして、室内に入れば静かでふるさとが思い出せるような、穏やかな航海の実現に貢献する。